こんにちは!えりんこ(@eri_nko223)です。
今日は介護職必見!介護現場での緊急時対応についてお話しします。
介護施設利用中に怪我をした場合、施設はどのように対応してくれるのかしら?
家族が施設利用中に怪我をしてしまったら…と思うと心配ですよね。
介護施設には必ず「緊急時対応マニュアル」があります。
マニュアルに沿って対応してくれますので安心してくださいね!
今回は介護施設で怪我をしてしまった時の対応をわかりやすく説明していきますね。
転倒時の対応
介護施設で特に多い事故が転倒になります。転倒時は【①意識がある②意識がない】によって対応が変わってきます。
- ①意識がある場合
- ②意識がない場合
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- 早急に119番通報を行います
- 呼吸の状態を確認します
- 呼吸がない、呼吸に異常がある場合は仰向けに寝かせて気道を確保し心肺蘇生法を行います
- 意識・反応がなく施設にAEDが設置されている場合はAEDを活用しましょう
- 普通の呼吸をしている場合は回復体位をとり状態の悪化を防ぎます
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回復体位とは?
傷病者の意識がない場合は舌の付け根が気道をふさぐことがあります。嘔吐や吐血をしている場合も吐き出したものが気道に入ることがあります。回復体位をとることでこれらを予防することが出来ます。
- 仰向けから横向きに寝かせます
- 上側にきた方の手をあごの下に入れます(左を下にした場合右手を顎の下に入れます)
- 下あごを軽く前に出し、息をしやすくします
- 上側の足を前に出し、膝を90度曲げ、倒れないようにします。
- 転倒時の状況
- 怪我や出血、痛みの有無
- 転倒の原因
転倒から数時間~数日後の症状が出てきたり、悪化することもありますのでご家族にも報告をし、ご自宅での様子も確認してもらいます。
ご家族には何か異常があればすぐに事業所や主治医に連絡してもらえるよう依頼します。
その場では異常がなくても後から症状が出ることもあるのね。気を付けておかないといけないわね。
出血を伴う怪我の対応
出血を伴う怪我の場合は傷口にガーゼや布を当てて押えます。布や包帯を巻いて圧迫することも効果的です。
- ビニール手袋やビニール袋を使用し傷口には直接手を触れないようにしてください。
- 止血の際、ティッシュや脱脂綿は試用しないでください。
- 身体に刺さっているものを抜くと大量出血の恐れがあるので抜かないでください。
- 出血が止まらない場合
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- 職員の応援を呼びます
- 119番通報を行います
- 傷口を圧迫したまま出血部位を心臓より高く上げます
- 意識、呼吸がない、異常がある場合には仰向けに寝かせて気道を確保し心肺蘇生法を行います
- 意識・反応がなく施設にAEDが設置されている場合はAEDを活用しましょう
- 出血が止まった場合
-
以下の症状があるか確認を行う
- 傷口が大きくないか、深くないか、出血量が多かったか
- 顔色が悪くないか
- 再度出血していないか
- 痛みが強くないか
- 皮膚が大きくめくれていないか
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- 上記症状の確認を行う
- 傷口が汚れていたら流水で洗い流す
- 傷口を清潔なガーゼで多い保護する
- 1で症状がある場合は早急に受診を行う
- 1で症状がない場合でも受診することが望ましい
- 怪我をした時の状況
- 出血部位と出血量、すぐに止血できたかどうか
- 傷の大きさ、深さ
- 顔色(顔面蒼白、冷や汗等)の有無
骨折の場合
- 激しい痛みがある
- 患部が変形している
- 患部を動かせない
- ひどく腫れている
以上の症状がある場合は骨折の疑いがあります。
- 職員の応援を呼び、119番通報をします
- 救急車到着までに動かないように受傷した部位を安静に保ちを固定します
- 痛みが激しい場合は冷します
- 出血がある際は止血、手当てを行います
- 怪我をした時の状況
- 受傷した時の姿勢、受傷した部位
- 出血の有無、痛み・腫れの程度、
- 意識や呼吸の状況
- 自分で動かせるかどうか
意識・反応・呼吸に関して対応に困ったときも119番通報し指示を仰ぎましょう
どの場合でも、医師には出来るだけ詳しくその時の状況を伝えましょう。そして忘れてはいけないのが、ご家族や担当ケアマネジャーへ連絡することです。必ず事故の状況説明と謝罪も行います。
まとめ
今回は介護現場での緊急時対応~怪我編~についてお話ししました。
- 転倒、怪我等事故が起きたらまずは意識の確認をしましょう
- 状況に合わせて119番通報しましょう
- ご家族やケアマネジャーに連絡しましょう
介護職の方はご自身の職場の緊急時対応マニュアルを定期的に確認するといいでしょう。状況に応じて臨機応変かつ冷静な対応が必要となります。落ち着いて対応できるように日頃から緊急時対応を頭の隅に入れておくことをお勧めします。またヒヤリ・ハット(インシデント)の報告もこまめに行うことで大きな事故を防ぐことにつながります。事故がない、安心・安全な事業所を目指していきましょう。
介護職だけでなくご自宅で介護をされている方の参考にもなると嬉しいです。事故や怪我以外での緊急時対応も記事にしていきますので是非ご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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